あ、プリが・・・

日産。シルフィ登場に付随して、プリメーラは絶版になった模様。

確かにP12はプリメーラとしてはでかすぎるし、デザインは確かに斬新で悪くないんだけど、ちょっと違和感がある感じ。だから、不人気になっちゃった。
あれは確か、まだ中村史郎やゴーンの息吹のかかっていない頃の作品。「日産」としては最後のデザイン、かな。


プリメーラの歴史を振り返ると、平成2年発売の初代(P10型)は、当時としては斬新なヨーロピアンテイストを売りにしたモデル。901思想に基づいた最高のハンドリングや、欧州的なシート、足周りなどは秀逸。スタイリング的にも、独逸車をモデルにしたような感じ。それもその筈。昭和59年から村山工場でノックダウン生産を始めたVWサンタナにハンドリングや足を学んでいるわけで。英国法人製のハッチバック「UK」もあった。
同時期のブルーバードがアメリカンテイスト満載の丸っこいデザインで不評となった分なのか、P10は売れた。売れに売れた。現在でも、非常に多く見掛ける。
ただ、後期になった頃には日産の「迷走」が始まり、一般人受けを考慮して、足を柔らかくしたりしちゃった。
それでもP10は、とても日産車らしい日産車だったと思う。



次のP11型は平成7年発売。デザイン的には、先代が成功したためにキープコンセプトで纏められたが、この世代の日産車らしく、どこか安っぽく、垢抜けない雰囲気。インテリアのセンス、質感も悪い。ついでに、先代の美点であった「欧州足」も、コロナあたりに対抗するため、柔らかくしてしまった。
結果、P11は苦戦を強いられた。そこそこ数は出た?ものの、名車というよりは迷車と言えるかも知れない。
途中でサニー店向けの兄弟車「プリメーラカミノ」が追加されたり、ワゴンが追加されたが・・・


先日まで売っていたのは、P12型。平成13年発売。発売当時の「ITドライビング」というCMは、強く印象に残っている。デザイン的にも、何か「新しいもの」が感じられた。だが、インテリアはちょっとケバいと思う。機能性は低そう。
しかし日産も学習力がないものだ。3ナンバーになったクロノスやギャラン、アコードを見ていなかった模様。欧州サイズのデカいボディは日本では駄目。
一度、スーパーの狭い駐車場で、老夫婦が苦労してP12をバック駐車しているのを見て「あ、やっぱり国産車は小さくあるべきだな」と感じたことがあった。同時に、大の3ナンバー嫌いになった。


やっぱり日産。ヒット作の次は難しかった模様。
で、プリメーラの先祖をたどっていくと「オースター」があり、P10の先代モデルとも言えるT12型オースター(昭和60年発売)では、いち早く「ヨーロピアン」を売りにしていた。例えば足周りを洗練させたり、当時の流行であったワインレッドの内装に真っ向反発*1したりしていたが、不人気であった。まぁ見た目の高級感に欠けたのと、「オースター」の知名度が低かったあたりが原因だと思うが。

P10プリメーラは本来「新型オースター」として開発されたモデルであった。欧州市場に於いては、プリメーラがオースターの後継、という位置づけで売られていたし、サイズやデザインテイストも近い。それに、国内市場ではオースターと同様、プリメーラは「売れないだろう」と言われていたとか。
だから事実上、P10は「T13型オースター」であり、P12は「6代目オースター」と言えるわけで。
P11時代に存在した「プリメーラカミノ」は、サニー店向けの兄弟車、そしてプリメーラ(オースター)に対して高級志向、という点からして「スタンザ」の現代版、と捉えることだって、できなくもない。


初代オースターの発売から28年、オースター/プリメーラの歴史は長かった。
同時期のスタンザ、リベルタビラ、ラングレー、ローレルスピリットなどは直系の後継車種なきまま闇に葬られていったが、名前を替えながらも生き残ったオースター、そしてプリメーラは、立派だったと言えるかも知れない。

現実になってきた??

うちの次期営業車、プロボックス

父によると、色は「青」にするらしい。
自分は「手入れが楽だし板金も安くてムラが出ないし、夏場はエアコンの効きが良くなるから白がいいよ」とは言ったが「たくさん走ってるし、営業臭いからイヤ」と。銀も同じく。金は「嫌い!」らしい。黒は、今乗ってるY10が、極めて黒に近いダークなガンメタなため「飽きた」と。

グレードは決まってないが、「DXコンフォートパッケージ」になる可能性が高いと思う。今のY10にない装備で、父が欲しいと言っているのが「集中ドアロック」と「パワーウィンドウ」なので。それ以外は「故障の素になるからいらない」と主張。ついでに、普段人を乗せることは滅多にない助手席のエアバッグと、すぐにカセットデッキ(Y10で使っている分)を付ける予定だからいらないラジオは、レスオプション。

うちの使い方だと、ハシゴを積むためのキャリアが必需品なんだが、父はこれを純正OPで付けるとか言ってる。サービスとか、値引きのひとつであれば良いんだが、そうじゃないんだったら、社外品のほうが安上がりな筈。極力OPは控えるという手。サービスとか値引きの対象なら良いが。


あと、気にしてることがひとつ。
父親は、昔のバンに付いていた、荷物室の窓の「棒」を欲しがってる*2んだが、今は付いてないみたいで。ここは廃車とか他車から流用が効くと思うが、注文装備で付けられたりしないのかね?

*1:兄弟車のスタンザ(国内専用車)では、ワインレッドの内装でした。

*2:配線とか工具が吊せて便利らしい。