ありがとう、さようなら、お疲れさま、ナショナル。

今日は、ナショナル、そして「松下電器」の、最後の日。明日から、遂に「パナソニック株式会社」。パナソニック電工なんて、絶対暫く馴染めない。
でも、白物家電は意外と「あり」だと思った。思ったよりも違和感がない。

それにしても、何か、ナショナルって名前が無くなるのも寂しいもので。結構親しみのある名前だったし、AV機器が「Panasonic」になる以前、昭和60年代までの松下製品は結構自分的に好きだったりするわけで。何より造りが頑丈だし、売る人間、使う人、直す人間の身になって丁寧に造られていた。ビデオの「マックロード」とか。

昭和62年に、国内のAV機器でも「パナソニック」ブランドを導入し、CIを導入、組織改革を実施して、平成元年には創業者が死去。思うに、この頃から松下が「変わった」気もする。やっぱりバブルに踊らされたのかな。

まぁ、GX81辺りで過剰品質のクルマ造りをしていたトヨタも、110系カローラの頃にはガタガタになってたし、日立なんかは品質低下が顕著だし、この辺は「世相」か。



そういえば、今から22年ほど前。ファンヒーターで死亡事故が起きた某家電メーカーも、それまで使っていた青基調のロゴから、赤基調のロゴに商標を変更して、「人と・地球が大好きです」なるスローガンを掲げたりしたこともあったが。当時はCIがブームで、いろいろな企業が社名や商標を刷新した時期ではあるけれど、三洋電機は、ファンヒーター事故のイメージを拭い去りたい、という狙いもあったようで。松下もそうかも知れないが。


所で、水戸黄門は「パナソニック劇場」になるのか?「明るいナショナル」の歌は消えるのか??と思ったら、このページを見る限り「パナソニックのCMソング」という記述がある辺り、新しい「企業イメージソング」ができるようで。そりゃあ、日立だって「この木なんの木」が定着してるわけだし、そういうCIも必要だろうからねえ。






最近、デジタル化と「ナショナル」ブランドの廃止に反発して、このテレビを使い始めたわけで。前まで色味がいまいちだったんだけど、画質調整をしっかりやったら、ものすごく綺麗に映るようになった。
映っているテレビは綺麗に撮れなくて、伝えられないのが残念なほど。




松下のカラーテレビの場合、昭和48年〜57年頃の機種は「National」ロゴが説明書やカタログにしかないのがポイント。「Pana Color」のロゴが大きめに付いてる。



銘板。品番「TH11-S6」。品番のフォーマットが「TH(画面サイズ)-(機種名)」になっているのは、確か、昭和50年くらいから昭和61年以前の機種。以降は現在に至るまで「TH-(画面サイズ)(機種名)」。