本領発揮?

散々「使いたくない」「売りたくない」と叩いたサイクロン掃除機だが。

モーター直前に付いている「HEPAフィルター」は洗ってはいけないもの、と思いこんでいたんだが、現行機種のカタログでは、このフィルターが洗える、みたいなことが書いてある。まさか、と思い、説明書を出してきてみると、うちの奴も洗えたらしい。

馬鹿だ。今まで2年半ほど、洗わずに使ってきたわけで。ここに結構微塵が貯まるから不満だったりした。時々コンプレッサーで吹いて掃除してたけど。

洗った。凄い汚れだった。やっぱ説明書はよく読んで、使い方は把握しておくべきだね。



ついでに、サンヨーの現行機種では「ティッシュを一枚セットするだけで、フィルターお掃除の手間を減少」と声を高くして謳っているが、実は、三菱のサイクロンは2年前の機種からこの方法が説明書にさり気なく書いてあったりした。でもそんなことは知らず、今まで2年ほど、フィルターの掃除に悩んできた俺。

以降、ティッシュを挟んで使うことに。





本日、使った。やはりフィルターを掃除した分なのか、驚くほど吸引力が向上。今までは「強」にしないと使い物にならなかったんだが、「中」でも必要十分なレベル。排気の臭いも消えた。
そして、肝心のフィルターを見てみると、プレフィルターすら、ティッシュのおかげでほとんど汚れてない。HEPAフィルターも綺麗。


でもやっぱり、ユーザーはカタログ表記を鵜呑みにしちゃうよね。「ポンと押すだけの簡単ゴミ捨て」とか「排気もきれいなHEPAフィルター搭載」「マイナスイオン効果で拭き掃除」etc・・・

実際、押すだけでゴミ捨てした後のフィルター掃除が大変だったり、肝心のHEPAフィルターがとんでもなく汚れたりするんだが。マイナスイオンだって、結局科学的に立証されてなかった筈だ。

そもそも、掃除機の世界、というか、家電の世界は「誇大広告」「偽装表示」の嵐だが。

例えばこういうコピー。

  • 世界初、あの後ろからの排気が出ない!(サンヨー)
  • 本体から排気カット。(松下)
  • 本体、ホース、延長管から排気がゼロ。(東芝)

一見、どれも似たようなコピー。ついでに、どれも似たような排気循環式の掃除機。だが、ここにはミソがある。

まずサンヨーだが、ここで問題になるのは「後ろから」である。つまりこの掃除機、排気が後ろ、じゃなくて横から出るわけで。カタログには、小さく、すごく小さく「本体横から、微量のモーター冷却風が出ます」と書いてあるだけ。冷却風、なんて言うと綺麗な感じだけど、普通に「排気」だ。

そして、松下。この掃除機は、本体のどこからも排気は出ない。だから、このコピーはサンヨーほど問題ない。でも、「本体から」出ない、というだけで、この掃除機だと、ホースに排気口が備わっていて、常に微量の排気がホースから出ている。排気カット、という文句で「凄いわねぇ。」と思ってはならない。ホースから出るのだから。

で、このうち、東芝だけが正しいコピー、と言える。厳密に言うとヘッド部分から出るんだが、これはサンヨーの奴も共通。吸引口から排気を出して床の塵を舞い上げて吸い込む、ということ。本体横やホースから排気が出るわけではないので、これなら純粋に「排気ゼロ」だ。ヘッドからは出てるんだけどね。


しかし、この手の排気循環式掃除機は、2重になったホースのために取り回しが悪かったり、モーター廃熱の問題が出たり、本体が重く大きくなったりしたことや、同時期にサイクロンタイプの掃除機が発売され、そちらが話題になったりしたことで、現在は廃れたカテゴリーになってしまった。




また、自分が個人的に騙されそうになったコピー。

  • ハイビジョンがダブルで録れる。ハイビジョンDIGA(松下)

おぉ、今のDVDレコーダーはハイビジョンで記録できるのか!買おうかな??、とすら思ったのだが、このコピーには微妙に騙された。

DIGA、と言ったら、やはり、DVD録画機を連想するよね。つまり俺、DVDにハイビジョンで録れる、と、誤解した。


でも実際、これ、内蔵ハードディスクにハイビジョンで録れる、というだけで、DVDにはハイビジョン記録なんて無理。この事実を知ったら、即、買う気は失せた。あと5年の間でDVDレコーダーは格段に低価格、高性能化されると踏んだから。次世代規格たるBlu-ray DiscHD DVDの動向も見ているが。あと数年、プラズマ、液晶テレビやディスク録画機や様子を見ようと思ってる。

もう、かつてのように永く使える機械は出てこないと思うけど。