驚きの事実。

うちの学校の社会科の先生が乗ってる、白い40系カムリ。40系カムリは、最後の5ナンバーなカムリ*1で、ビスタと最後の兄弟関係を築いたモデル。

その傍ら、50系ターセル/コルサ/カローラII、100系カローラ/スプリンター共々、トヨタにおけるバブル崩壊の象徴たる車。先代から比較して大幅に質感が低下したインテリア、エクステリア。まして、先代であるV30系はバブルの象徴とも言えるほどの豪華装備に、高級感たっぷりのインテリアだったから、その反動、衝撃は凄まじいものであったと察せられる。やはり不評だったのか、マイナーチェンジでは一気に内装を飾り立てたり。

40系カムリなんか、悪口を言えば、内外装共に「でかいカローラ」にしか見えない質感。ビスタも同じく。


この時期は、日産もマツダもホンダもバブル路線から一気にコストダウン路線に転向し、強烈なコストダウンを繰り返していた。家電業界もそう。バブルラジカセ、バブルデッキの終焉もこの時期か。品質も一気に低下したし。この時期の工業製品は品質、質感ともに過去最低。トラブル多し。


余談が過ぎた。ひとます、40系カムリはそういう生い立ちの車。内装には木目パネルが配され、若干オーバーデコラティブな雰囲気になった後期型。エンブレムから、グレード名は「ルミエールG」。「G」な辺り、最高グレードか・・・?あ





ふと中を覗くと、マニュアルだったわけで。




個人的には、ちょっとした驚き。車庫証明のシールとナンバーを見る限り、後になって中古車で買ったっぽいんだが、ここから察するに、2001年購入。この時期だとカムリクラスはどれもATオンリー。マニュアル探して選んだのかな。




今、ないよね。このクラスでマニュアル。あったとしても走りのグレードだったり、営業車仕様だったり。今や軽やリッターカーでもATオンリーなのがある始末。この先生も、あのカムリが壊れたりしたら買い換えには悩むんじゃあなかろうか。

*1:当時、米国向けとはボディを分けていた。ちなみに、その米国仕様ボディは、日本で言う「セプター」。後にセプターは「カムリグラシア」と名を改め、西田敏行の「カムリグラシア、かなりグラシア」というCMでそこそこ好評だったこともあり、マイチェンで「カムリ」と改名(ここで日本版カムリは廃止)し、今に至る。40系の廃止と共にビスタは兄弟関係を放棄し、独自の道を歩むも絶版。堅実な車だったんだが。