不快感を覚えるようになった。

某自動車メーカーのCM。ここ3年ほど、ひとつの路線で宣伝を行っているが、ちょっと、ハズれているように感じるわけで。

ここのメーカーは、スポーツカーのイメージが強く、それ故に、ファミリーカーまでも、そういうイメージで宣伝している。また、欧州での評判が良いとかで、欧州かぶれな印象も拭えない。


ここの会社はとにかくブランドイメージが悪くて、かつては、その社名を隠すかのようにしたプロモーション展開を行ったこともあったが、結局、逆に失敗した。また、値引きの・・・、とか、・・・地獄とも。実車の作りも悪かったり、燃費も悪かったりする所もあるようで、よく「・・・品質」とも比喩される。


ここの会社に、「知的」とか「高品質」とか「お洒落」とか、良い印象を抱いている者は少ないと思われるが。
例えば、「ハイクオリティ」といえば、やはり「トヨタ品質」とも言われるように、トヨタは高品質なイメージ。かつての日産も「技術の日産」と言われたように、「技術のある」「先進的」なイメージがあった。だが、この会社は「・・・地獄」「・・・品質」「・・・クオリティ」「値引きの・・・」である。下取りが悪く、品質が悪い、値引きに頼った売り方しかしない、というイメージがつきまとっている。


現在のこの会社の車やCMを見ていると、どうも不愉快。
スポーティーなイメージを前面に押し出したいのかも知れないが、そういうイメージを出そうとしたと思われるデザインなどに、安っぽさやガキ臭さが出てしまっているように感じる。というか、インテリジェンスが全く感じられない雰囲気。


「ヨーロピアン」なイメージを押し出したいのであれば、もうちょっと「骨太感」を出すとか、そういう方法もある筈だが。事実、かつてはそういう路線でやっていたこともある(80年代半ば頃)。
それに、ここの会社はデザイン力はそこそこあるのだから*1、それを活かして、ファッショナブル、スタイリッシュ、なイメージを打ち出すこともできると思う。


なのに、だ。クリアのテールに赤のオプティトロンメーターなんて、まさにガキの趣味。スポーティーなイメージどころじゃない。
フェアレディZ(Z33)なんか、すごく知的で大人っぽい内外装を纏っているし、タキシードを着こなした紳士が運転席から降りてきても、何ら違和感がない。



あまりに酷評してしまったが、ここの会社が嫌いだからではなく、むしろ個人的にはちょっと好きであり、応援したい心境があっての記事であることを承知していただきたい。


本人はやりたくても、親会社のせいでやれないのかも知れないが。


最後に、ここの会社のオフィシャルサイトは重くて、構成も悪く見づらい、ということで、苦言を呈しておきたい。

*1:かつては世界中のデザイナーを驚愕させたこともあったが。あのときの人材はリストラされたか?