顛末記。

結局、決まった。温水洗浄便座。
(11/16 追記、訂正)
父親とも相談した所、やっぱり洗い心地は良くなくちゃ、ということになったが、「松下で『瞬間あったかトワレ』っていう奴があって、便座がすぐに暖かくなる」と吹き込んだ所、それはいい、欲しい、ということになった。

洗い心地でTOTOINAXの貯湯式に絞り込んでいたものの、急遽、瞬間あったかトワレが候補になった。




一応自分としては、TOTOアプリコットINAXのパッソも考えてみたものの、ヤフオクでもやっぱり3万程度になっちゃう。参考までに、松下の「瞬間あったかトワレ」を見てみると、型遅れの下位機種(GWN20)で底値3万、という所。ちょっと高いけど悪くはない。


とは言え、心配なのは洗い心地。いろいろな機種を試乗?したけれど、そのなかでも一番水圧が弱く、洗い心地的に大いに不満を感じたのが、松下のビューティ・トワレだった。確かあれは貯湯式の廉価モデルだったけど。ただし、水の太さ、角度、当たり心地は絶妙だった。比較的太めのシャワー。

その話を父親にした所「水圧が強いのがいい」「カタログに書いてないのか?」「松下に聞けば判る?」と、難色を示した。父は「TOTOのアプリ何とか」という洗浄便座を、どこかの施設で使った所これが大変良かった、ということで、品番まで控えてきたが。

調べてみると、松下でも水圧が弱いのは貯湯式の廉価機種で、瞬間式はそれほどでもない模様。試乗?してからじゃないと不安が残るものの、ここは「賭け」で。




数日前に、学校近くのホームセンターに行ってみると、台数限定、残り10台で、「DL-GW20」の工事店モデル「CH744PF」が、2万9千8百円。送料を考えれば安いし、瞬間式全体でも格安な部類。

ついでに一応、うちは電気屋。工事、修理でやっている電気屋だが。数を売っていないこともあって製品の仕入れ値は高い(ほぼ定価)んだけども、部品や展開図は、電気メーカーの松下なだけに、TOTOなどよりも格段に入手しやすいし、一応、業販価格で手に入る。それを考えれば、松下も悪くはない選択肢。

どうも量販店向けの「家電」扱いの洗浄便座と聞くと壊れやすいイメージがあって抵抗があったものの、部品の入手や修理がしやすい、他社に比べて電気代が経済的、価格が安い、一応設備扱いの品番だから少しはマシ?、ということで、CH744PFが最有力候補になった。それにどうやら、松下の場合は瞬間式が日本製、その他貯湯式の廉価機種が中国製で、後者のほうが水圧も弱く、故障も多い様子。





しかし、「瞬間あったかトワレ」に隠された真実があるわけで。この便座、一見「待機電力ゼロ」「人が入ったら瞬時に便座暖め」のようなイメージだが、実のところ、室温18°以下のときは、18°程度に保温(消費50W)しているわけで

松下に問い合わせて確認した所、便座を切った状態の待機電力は2W程度らしい。ついでに、18°以下の状態でも普通の電熱便座のように常時50Wを消費しているわけではなく、断続的な消費なんだとか。関西弁がちょっとウルサい担当者に聞いた。

少しばかり、松下のカタログ表記に疑問を感じた。某電器メーカーの「あの後ろからの排気が出ない」というキャッチコピーで、実は排気が横から出る掃除機よりは良心的だと思うが*1
というか、2005年度のカタログよりも2007年度のカタログのほうが「18°保温」に関する記述が大きくなったのは何故?

しかも、節電モードや主電源スイッチが付いてないという、誠にかしこくない設計。案の定、3代目の機種(DL-GZ系)では、18度保温オフの節電タイマーが追加された。とは言え、便座保温をこまめに入り切りすれば良いだけ。
うちの場合は、主に看板照明とかに使われる「タイムスイッチ*2」の余り物があるので、こいつを取り付けて、早朝のみ18度保温をさせることにしようかと思案中。

そもそも、今の洗浄便座も主電源スイッチが付いておらず、何故か温水保温が切れないという謎の仕様で、父が電源コードに、コタツに付いているような「中間スイッチ」を取り付けたわけだが。現在、使用する10分くらい前にそのスイッチを入れて、使い終えたら切る習慣がある。瞬間あったかトワレなら、その習慣ともおさらば。






父と考えた末、「松下なら自分で治しやすいし、安いし・・・」ということで、CH744PFを\29,800にて購入。今度の週末には取り付けようかと思っている所。

現在の奴もまだ一応使えるわけで、寿命とは言い難いが。でも操作部はボロボロだし、水圧調整のつまみは付いてないし、悪臭も酷い状況を考えれば買い換えも妥当と言えそう。15年近く使っていて、元は取ったし。

*1:この、横から排気が出る掃除機に対抗して、松下からは「本体から排気カット」という掃除機が出て、本体をビニール袋に入れて実演販売までしていたものの、実はホースから排気が出ているという代物だった。

*2:ゼンマイ式乃至はデジタル式の時計が付いていて、指定した時刻に電源を開閉する機能が付いたスイッチ。看板の照明、庭園灯などに用いる。高性能なものでは、カレンダーが付いていて日付、曜日まで指定できる。