素晴らしき80年代。

自分の一番好きな時代。

個人的には、ラジオの時報、のイメージ。フルバージョンだとこういう歌詞で、しかも振り付けまであったとは。

見上げてごらん夜の星を、という辺りのセンスは関西感。当時の車の場合、オーディオスペースのサイズがまちまちで、DIN規格もはっきりしていなかった。しかも、それこそ「コックピット風」のオーバーヘットコンソールが流行していたこともあって、松下的にも、そういう意図で出したのであろう。しかし考えてみれば、アース、アクセサリ、イルミで電源が3本、4スピーカーで8本、計11本も配線をルーフに持ってこなければならないわけで、設置はちょっと厄介そう。さらに、当時流行の兆しがあったサンルーフが付いちゃうと当然駄目だし、ルームランプの位置関係も問題。どうやらルームランプも付いているように見受けられるけど。まさか電源もルームランプから取るのか・・・?
松下の場合、シェアナンバーワンの家電メーカーとは言え、カーオーディオメーカーとしては歴史があるものの、マイナーな部類。でもこの「コックピット」、個人的にはコスモAP辺りに付けたいかも。


今の目で見れば「ひとつ」ではない。この年代だと、確か「うず潮」。「自動2槽*1」も懐かしい。野球少年のブリーフ姿・・・汗

黛敏郎。独特のナレーションが何とも渋い。このシルバーの車、最初はコルサかファミリア辺りかと思ったが、Bピラーの「L」で車種判明。ジャパン顔のアレである。この「SECOM」のロゴ、古〜い店とか廃墟でときたま見かける。

テレビ受像機、時代別。

そうか、その時代だとまだ4本足のテレビがあったのか。今は(事実上)亡き、三洋のテレビ。「ブラックシャーシ」って、基盤が黒い、のが売りだったんだっけか・・・?  名前的には東芝の「ブラックストライプ」への対抗心だろう。

「ズバコン」ってまさか「ズッコンバッコン」の略?それはともかくこのリモコン、ボタンは2つしか付いていないみたいだが、察するに、上のボタンが「切・小・中・大」の順次切り替えで、下のボタンは、1回押すとツマミがひと目盛だけ右回転、という動作か。でも当時としてはとても画期的だった筈。

  • 音声多重黎明期

個人的には、サングラスをかけていない(?)タモさんがショック。「クイントリックス」はブラウン管の名称。画面左下には「Pana Color」ロゴ。

対して、東の音響機器メーカー。やっぱり大阪商人よりハイセンス。デザインもCMも洗練された感じ。ソニーほど「昔は良かった」という言葉が相応しい家電メーカーはあるまい。

そうそう、「純白カラー」。流石に音響機器メーカーらしいCM。親会社とはひと味違う。でもやっぱり何か、ソニーに比べると垢抜けてない。ビクターの場合、ブラウン管を自社生産していない、というのも、他社にリードを許してしまうポイントか。

まさしく「子画面」。やることが豪快である。当時のテレビの場合、リモコンが分厚く、無骨な形状だったので、「カードチャンネル」でも立派な売り文句。流石に個性派だなぁ。

「アンビエンス」は、サラウンドの一種だと思うが。松下の受像機のCMはどうやら、毎度毎度かなりコンセプトが変わる様子。


阿久悠さんも亡くなってしまったが。昭和もまた少し、遠くになりにけり。ラジオ受信機能が付いているのは、高級機種のなかでもとりわけスペシャルなモデルのみ。風格あるねぇ。部屋に置きたいなぁ。

  • デジタルテレビ

果たしてこれらのテレビの何処がデジタルなのか、というと、画面に「デジタル数字」が出る(チャンネル表示)とか、リモコンに「デジタル(数字)」なボタンが付いているとか、その辺。もちろん、これらのテレビを今持っていても、デジタル放送はハイビジョンで見られない。ニューメディアも、今や「キュー(旧)メディア」である。
確か、「デジタル」というのはちょっとおかしいんじゃないか、って、JAROみたいな所に訴えられて、最終的に各社「デジタル」表記をやめたんじゃなかったっけか。


「デジタルサイン」である。デジタルだよデジタル。収納式リモコンが何とも味わい深い。

この頃までは「魁」と「α」が共存していた模様。下位機種になると、ロータリ選局式(ガチャガチャ式)もあった筈。ちなみに、この頃までの松下のテレビには「National」ロゴがどこにもなく、前面には「Pana Color」ロゴと「ナショナル」ロゴ、銘板や電源プラグも「ナショナル」ロゴ。


さしずめ、「ナショナル PROFEEL」である。PROFEELの登場が、世界のテレビにどれだけ衝撃を与えたか。一本足のスタンドなんか、普通に真似。
おそらく「National」ロゴが付いた最初のテレビ。このタイプのリモコンにはちょっとした欠点があって、使い込むと操作面が破れたりする。しかも、操作の度に指を大きく動かす必要有り。すぐ廃れた。
ちなみに、ジュリーこと沢田研二はこのCMからおよそ10年後、「バズーカ」なるテレビ受像機の宣伝に出演することとなる。



上のαデジタルと比較すると、明らかにフラットでスクエアなブラウン管。ぱっと見、進歩的である。SHF放送というのは、今で言うBSアナログ放送のこと。当時のパソコンはこの程度。画面に漢字すら出ない代物。草刈正雄は良い人選だと思う。



今にしてみれば、シルバーとブラックのコンビネーション、というカラーリングは、まさしく最近のプラズマテレビ液晶テレビの風潮。個人的には先祖返りだと思っていたが。

*1:要は、洗濯槽で洗い→すすぎまでの動作が自動になっている二槽式洗濯機。今は日立が1機種だけ出している。