軽薄短小な文化。

「どんだけぇ〜」近頃よく耳にする。俺はあまり口にはしない。媚びているような感じがして正直、嫌い。
「欧米か!」ちょっと前によく耳にしたが、今や時代遅れ(?)。
近頃感じる。この手の流行語?のスパンがすごく短くなったよなぁ、と。最新の邦楽とかにはあまり興味がないのでオリコンなんかほとんど知らないんだけど、この辺もスパンが短くなってきているように感じる。



インターネット(メール)、テレビ、MP3、着うたフル、DVD。これらのメディアって、何より軽薄且つ残りにくい媒体なわけで、その点、郵便物、新聞、雑誌、書籍、レコード、テープなどの媒体のような「重み」に欠くと思う。そりゃあ、利点も多いし、人対人の内面的コミュニケーションという奥深い世界を軽快に愉しむことが出来ることは何より。自分とてその恩恵に授かっているし、ここでこういう記事を公開するという行為自体、前者そのもの。


それでも、何か忘れてきたものがあるんじゃないか?と思うのは俺だけか。


人間関係も・・・?

10代後半〜20代の男女関係に思う。軽々し過ぎるんじゃないか?と。
簡単に付き合ってみて、簡単に関係が発展して、簡単に身体を受け渡して、簡単に終わる。それで良いのか?と。異性って単なる「アクセサリー」「ファッション」なんでしょうか?と、疑問を感ずる、17歳・彼女いない歴=年齢、童貞の自分。


そんなに軽々しいものなんかむしろいらない、女性遍歴の多さより愛の深さ*1のほうが誇れるんじゃねぇの?、と、初めて「異性」と「自分の性」を意識したとき、約1年前に思った。

それはむしろ重すぎる、と、大多数の若者が思うかも知れないけど、自分は別にそれでもいい。というか、自分以前にまず相手の問題だと思うし。



という俺だって、2年ほど前には一切脳裏にそういう言葉すら浮かばなかったのに、今となってはこういうことを語っているわけで、これとて、媚びているとも軽薄とも言えるが。場合によっては、何かの「きっかけ」で、全然違う感じの方向を向いて、1年くらい後に正反対の意見を論ずる自分の姿があるかも知れない。



単純に、80年代くらいから散見されるようになった軽快な恋愛小説やテレビドラマ、漫画、雑誌等で「作られた」「仮想的な恋愛」の姿が、この辺の文化に大きな影響を与えたんじゃあないかと思うけれど。自分自身、かつて、その辺は全く疎く、興味もなく「ふーん」程度で見ていたが。近頃、まぁ軽く「含む」程度に見てはいる。ただ、そんだけ。

*1:それだって、難しい問題。言及すると書ききれないし、正直自分も語れないので割愛。