掃除機を永くお使いになるために

その、月曜日の予定とはこれ。本当は日曜日に時間があったんだが、先方が不在とかで。本日も無理。で、月曜日なら代休で・・・ということで。
もう届いてる松下の掃除機と絨毯用のタービンノズルと紙パック。タウンエースの車内にしまってある*1


業務用の場合、若干使い方が独特だから、軽く説明を入れたいと思ってる。特に大きな違いはないけど、ゴミ捨てとか、家庭用とはちょっと違う。また、掃除機を長持ちさせる有効な方法、も。軽く書いてみる。

  • 紙パックについて

よくドラッグストアーやホームセンターで売ってる「各社共通」とか「ナショナル用」の安い紙パックは絶対使わないでくださいね。
各社共通を使うとゴミが漏れて排気が臭くなったり、最悪モーターが焼けますし、メーカーの保証も効きませんよ。
電気屋さんに足を伸ばして、「ナショナル純正」のを買ってください。ちょっと高いですけど、各社共通パックで掃除機を壊して買い換えるより安上がりですから。


これ、事実だ。確かに純正は高い。各社共通だと安いし、掃除機が2台以上あって、それぞれメーカーが違ったりする家だと重宝するだろうけど、掃除機の寿命が縮まるので。そもそも業務用の場合、この手の各社共通紙パックで合う物は存在しないが。

  • 排気フィルター

モーターの直前にフィルターが付いてますけど、外した状態では絶対に使わないでください。
このフィルターはモーターの保護用なので、外して使うとモーター痛みますから。
あと、時々外してお掃除していただくとモーターが長持ちして、吸引力も強くなりますよ。

「HEPAフィルター」やら「クリーンフィルター」やらのフィルター。排気クリーン、という名目で付いているが、事実上、これはモーターの保護用。これを外して各社共通紙パックを使うなんて行為は、掃除機を壊すようなもの。事実、例の家で今まで使われていた日立の掃除機は、各社共通紙パックな上に排気フィルターは一度も掃除していなかったようで、モーターに相当な負担がかかっていた形跡が。

父曰く、「日立の掃除機はフィルターを外したり各社共通紙パックを使うとすぐ焼ける」そうだが。モーターに関しては松下の方が強い、とも言ってた。

  • 圧縮袋

掃除機で真空にする布団圧縮袋、ありますけど、あれ掃除機にとっては拷問ですからね・・・間違っても使わないでください。
あれで買って1年以内の掃除機が壊れても保証、効きませんよ。

これ、本当に「掃除機にとっては拷問」だ。一応安全装置や保護回路は入ってるが、モーターを傷める最大の原因。突然煙を吐いてご臨終、なんてことも、あり。掃除機の悲鳴を聞いたら、すぐにスイッチを切ってあげてくださいな。ついでに、プラグが熱くなっていることもあるので注意。

壁のコンセントが「ハイ連」だったりすると、溶けることもあり。

  • 吸引力調節

今回の業務用には付いてないけど、使い方次第で掃除機の寿命が大幅に伸びるので、ここに書いておく。


正直、吸引仕事率を強くすれば取れる、とは限らない。取れる、要素は、むしろかけ方や吸込口によるものが大きく、フローリング床やクッションフロアーだったりすると、パワーコントロールを「強」にする必要は全くなく、「中」でも十分。絨毯は「強」でしっかり吸い込むべきだけど、吸い付きが気になったりするときは、若干弱めると吉。すき間ノズルを使用する際、音が気になったら「弱」にすべし。先端が細い分、「弱」にしても十分な吸引力を確保できるので。

タービンブラシ*2の場合、吸引力、風圧とブラシの回転数が比例するので、その辺も巧く活用すべき。毛足の長い絨毯や汚れの酷いときは「強」にしてブラシを強力に回転させて「かき出し」、畳を「叩く」程度で良いときは「中」で、フローリングを「掃く」ときは「弱」と、使い分けが可能。


当然、吸引力を落とすと消費電力も騒音も下がり、モーターの回転数も減少するため、掃除機の寿命まで延ばすことが可能。殆どのユーザーが「強」や「ハイパワー」で使ってるみたいで、今回のお客さんも「吸引力調整は不要」とのことだったが、ここを活用すると、結構なメリットが生まれる。


松下の「ゴミセンサー」「ゴミ信号」「ハウスダスト発見センサー」付きの掃除機は、この点、大変合理的と言える。何せ、吸い込んだゴミの量に応じて吸引力を自動制御するわけで、普段は低回転で、必要なときだけ強くなるから騒音も静かで消費電力も少なく、モーターにも優しい。父は「変にマイコン制御とかが付いてるのは良くない」と否定的だったが、自分は強く推したいと思う。

*1:さり気なく物置代わりになってる、可哀想なタウンエースだが。少しは乗らないとなぁ。

*2:吸引の風圧で回転ブラシが回る吸込口。回転ブラシが付いており、電気配線、モーターが吸込口になく、手元に回転ブラシON/OFFのスイッチがなければこれ。