日本語入力

というと、現在は「QWERTY」配列を用いたローマ字入力が主流ですね。私も普段はそれで打っています。
次に、JIS配列のかな入力。かつてワープロ専用機が幅を利かせていた時代は、これが主流だったようです。学校でパソコンを扱う時間があるのですが、その時間には「この配列を覚えてしまうと将来的に不便なので止めた方がよい」と言われました。
その他には、親指シフトやM式、新JISなどがありますが・・・

親指シフトは、富士通ワープロOASYS」に使われていた、独自の配列です。現在の106/109キーボードではスペースキーがある位置に「親指シフトキー」があり、これを「同時打鍵」することにより、ホームポジションから指を大きく動かすことなく、かな入力ができるというものです。熟練すると、とにかく楽に、速く打てるんだとか。
OASYS亡き今ですが、親指シフトキーボードはパソコン用として発売されていますし、熱心な親指シフターがたくさんいます。私は長文のレポート作成を控えているため、導入を考えています。
http://nicola.sunicom.co.jp/
http://www.fmworld.net/annc/oshift/

M式は、NECが生み出した配列です。かつて、ワープロ専用機の「文豪」に使われていました。見た目、エルゴノミック的です。母音と子音を分けて入力すると言うことは、ローマ字入力に近い方式なのでしょうか。私はよく存じません。絶滅寸前のようです。
http://121ware.com/apinfo/content/mworld/

新JIS・・・一応JIS規格です。昭和61年、当時の日本は猫も杓子もOAだパーソナルワープロだで、ワープロブームの真っ直中でした。当時でも現在のJIS配列がありましたが、ホームポジションよりも指を大きく動かす必要があり、これが欠点でした。そこで、その欠点を解消すべく誕生したのが、この新JIS配列です。親指シフトと同じように、シフトキーと同時打鍵するという方式です。ただしこちらは、小指でシフトキーを叩きます。そのためでしょうか、それとも登場が遅すぎたためでしょうか。全く普及せず、現在はJIS規格から外されました。

現在私はローマ字入力ですが、さらなる高速化と打鍵ミスの軽減を考えています。ローマ字入力を丸々4年ほど使ってきましたが、最近は限界を感じ、かな入力をしたいと考えるようになりました。
以前からかな入力をしようかと思ったこともありましたが、JIS配列のかな入力は覚えにくそうなイメージがあったので、他の方式で・・・と、思い出したのは親指シフトでした。小学校の先生が富士通ワープロを使って「親指シフト」で打っていた記憶があり、親指シフトの評判を見てみても上々。
それに、M式が廃れてしまったことや、各ワープロメーカーで使われ、大々的に宣伝されていた新JISが絶滅したのに対し、富士通ワープロでしか使われていなかったのに、今でも根強いファンがいるわけですから、それなりの良さがあるということだと、私は考えました。

ずいぶん前に、手元で余っていた109キーボードにテプラで作ったシールを貼って、親指ひゅんQで簡易親指シフトをやったことがありました。そのときは高校入試を控えていたために練習なんてとてもできませんでしたが、ちょっとやってみて「面白いなぁ」と感じました。時期が悪かった上に、そのキーボードがあまりに親指シフトに向かない(硬くストロークの浅いタッチで、スペースキーが大きく変換と無変換が小さい)ものだったため、結局ローマ字入力に戻ってしまいましたが・・・

まだ親指シフトOASYSが手元に届いていませんが、しばらくは練習してみるつもりです。