テレビを見ていて

ふと思いました。
今やっている、プレミオのCM。「美しい朝篇」というらしいですが、これ、ブルーバードシルフィのCMを強く意識しているように感じるのは私だけでしょうか。
打ち水、飛んでゆく白い鳩、ボンネットに映る景色・・・
シルフィのCMでは、ボンネットの滴、写り込む森林、鳥が飛び立つというシーンもあったような記憶があります。

前期のCMでは壮年期の夫婦がプレミオに乗って旅行をするというもので、今回のCMも、日本旅館からチェックアウトする朝という想定のようですから、前期のコンセプトを受け継ぎながらシルフィのパクリ・・・でしょうか。

プレミオは元々「コロナ」、シルフィは「ブルーバード」。この両者、かつては「BC戦争」と言われていたほど、販売を競い合っていました。今では考えられませんが、ブルがコロナを抜いたこともあるのです。
ブルが「ザ・スーパースター」というキャッチコピーを付けたら「スーパーヒーローより愛を込めて」というコピーを付けたり、白いタキシード姿のジュリーこと沢田研二がブルのCMに出ていたとき、白いタキシードを着た男性がビルの上から落としたり(=ブルの販売台数を突き落とすという意味)と、かなり戦っていました。

今となってはミドルセダンも不人気カテゴリとなり、下は世界のカローラ、上はかつてハイソカーとして一世を風靡したマークII(現・マークX)に挟まれ、ちょっと地味なプレミオ。しかも、兄弟車であるアリオン(こちらは「足のいいやつ」でおなじみのカリーナの子孫)もあります。
しかし、堅実に作ってあり、乗る人の期待を裏切らない完成度とトヨタの品質。ある意味これほど良いクルマは、なかなかないのではないでしょうか。私はこういう車、好きですね。
ブルーバードシルフィは、新生日産の中高年向けとして「とりあえず」用意して、サニーに上質っぽい内外装を与えただけの車ではありますが、少子高齢社会の日本、とりあえずそこそこ売れています。

かつての「ブルvsコロナ」は、今でも健在のようです。