パソコンの横に置いてあるRC-X770から、井上陽水の「傘がない」が流れています。


「都会では自殺する若者が増えている。今朝来た新聞の片隅に書いていた。
 だけども問題は今日の雨。傘がない。
 行かなくちゃ、君に会いに行かなくちゃ、君の町に行かなくちゃ。雨に濡れ。
 冷たい雨が今日は心に浸みる。君のこと以外は考えられなくなる。それはいいことだろ」


実に「アート」な歌詞だと思いませんか?かなり「カッコいい」と思うんですけど・・・


「捜し物は何ですか?見つけにくいものですか?
 鞄の中も机の中も探したけれど見つからないのに、まだまだ探す気ですか?
 それより僕と踊りませんか? 夢の中へ、夢の中へ、行ってみたいと思いませんか?」


この歌の「捜し物」が何かを考えれば、考えるほど奥が深いです。井上陽水は、昭和52年に大麻所持で逮捕されています。警官が、それを探しているさまを描いた歌だと言われていますが・・・この歌、昭和48年発表の作品です。そんなに前から警官に目をつけられていたのか、それとも違うのか。興味深い所です。
しかし、これがそういう歌だと考えると、「捜し物」をしていたのは井上陽水本人だったのかも知れません。「夢の中へ」行きたかったのも、本人ではないでしょうか。

きっと、何かの悩みをもっていたのではないでしょうか。(だから大麻に手を出したのか?)
一人きりで、心の中で捜し物をしながら、何か悩んでいたはずです。誰かを誘って、一緒に踊って、夢の中へ行きたかったのかも知れません。
それならば、この歌ってとんでもなく悲しい歌ですよね。