そうだと信じたい。

温水洗浄便座買い換え計画。

製造元に問い合わせたときの会話記録。


フジクリーンの客相「はい、フジクリーン工業です。」
俺「あの、ウォシュレット*1を使っている者なんですけど、洗う強さを変える部分のつまみを便器に落として流しちゃいまして・・・この部分だけ部品で買いたいんですが・・・」
フ「機種名のほうは?」
俺「FM-710ESって蓋に書いてあります」
フ「申し訳ありません。そちらは廃盤品でして・・・部品もないんですよ」
俺「え?いつ頃の品物なんですか?」
フ「10年以上前に廃盤になっております」
俺「修理も部品も一切無理ってことなんでしょうか?」
フ「故障のさいは取り替えをお願いしております」
俺「そんなこと言われたってねぇ。まだ使えるんですよ?」
フ「申し訳ありません」
俺「じゃあ他社製品に買い換えろってことですか?まだ全然調子悪くないし、なのに捨てるなんて忍びないじゃないですか」
フ「申し訳ありません」
俺「仕方ないですね。他社製品に買い換えますよ。もう10年以上使って元は取ったんでね。」
フ「申し訳ありませんでした」



全く駄目である。弱小メーカーで、すでに撤退しているような所では、このくらいが精一杯なのかも知れないが。もう一度、「どこか倉庫の奥に眠ってないんですか?」「それを分けてくださいよ」とゴネてみたい所。
実は「バブル生まれ」は、ささやかなクレーマーだったりもするわけで。



買い換えモードに話をそらしてみる。
基本的に、蓋が自動で開くとか、音楽が流れるとか、便器が光るとか、そういう無駄な機能は一切いらない、と思っていて、洗い心地が良くて安くて壊れない、ついでに消費電力も安い、シンプルな温水洗浄便座が欲しいと思っていた所。

洗浄便座の場合、家電ルート向けの商品と工事店ルート向けの商品がはっきりと分かれているが。換気扇、照明器具、インターホン、電話機など、設備系の電気製品は殆どが分かれているが、洗浄便座が最も判りやすい例。

前者は「家電」として、顧客が店頭で購入、商品を店頭で渡し、顧客が持ち帰って取り付ける、という概念。それ故、低価格で施工性が良く、便器を選ばない設計になっている。ただし、設計寿命は短め。家電メーカーの製品のほとんどや、TOTOのKシリーズ*2INAXのR系*3。ホームセンターや家電量販店で売っている洗浄便座の多くがこれ。


逆に後者は、顧客が業者に依頼し、業者が出張して取り付ける「設備」という概念。いろいろな便器にぴったりと合わせられるように色やサイズの品揃えも豊富で、住設機器、として然るべく耐久性を持った製品。ただし高価格な上、施工説明書や分岐金具も業者向けのもので、顧客が取り付けるのには不向き。TOTOINAXのサイトに大きく載っている製品は全てこれ。
ちなみにTOTOウォシュレットの場合、業者向けは日本製なのに対し、量販店向けは一部、中国製などがある模様。国産だから高品質、とも、中国製だからすぐ壊れる、とも、言いきれないけれど。



うちの場合、簡単に付けられることよりも丈夫で洗い心地が良いほうが良い、と思っていたので、業者向けにマトを絞った。しかし高い・・・



そこで目を付けたのがヤフオク。最初、TOTOウォシュレットGA・TCF781の未使用品が安く出ていたので、これを落札しようとした。しかし、結構な競り合いになって・・・

その後、INAXシャワートイレ・CW-K33の展示品上がりを発見。これも結構高くなって・・・


結果的に「今のも動くし・・・」と、買い換えは延期になった。まだ動くのに取り替えるのは忍びないし、別に今の奴に不満があるわけでもないので、買い換えを急ぐわけでもないが。

ひょっとしたら、今使っている洗浄便座が「買い換えないで!」と訴えているのかも知れない。そうだと信じたい。
一応まだまだ使えるし、何気にあと2年位持ちそうな気がして怖いが。

*1:こういうとき、変に商標にこだわるよりも、むしろ伝わりやすさを重視した方が良い。※「ウォシュレット」はTOTO登録商標です

*2:この「K」は、どうやら「Kantan Toritsuke」のKらしい。

*3:この「R」、おそらく「Ryouhanten」のRであろう。