誰でも一度だけ経験するのよ。

誘惑の甘い罠。EDV-7000なわけです。






「動作確認用のテープが中に入ってるわけだし、この値段でベータは買えないだろうな」と、構造研究用に買ってきちゃった。



動作状況的には、カセコンが馬鹿になってる。少なくともこの症状はある。カセコン直したら、他が死んでるのを発見できる可能性高し。




ベータのテープ、かなり小さくて気に入った。これでテープ代が安ければ、VHSなんか放棄してベータ使うんだけど。中の構造は、テープローディング機構が若干独特な感じ。少なくともVHSよりは複雑な構造。ヘッドもちょっと雰囲気が独特。昔のソニーらしく、しっかりとした造りだが。


外装は正直汚いが。いろいろな点から、前オーナーの姿を想像してみた。
まず、ヘッド、電源、再生ボタン、FLディスプレイ等、使用回数、使用時間に比例して劣化、汚損する部分は結構綺麗。つまり、使用回数、使用時間はそれほどでない。そして、内部から小さな人形が出てきた。なるほど、小さい子供が入れたってわけね。また、ソニーに修理に出すと必ず貼られるシールは見受けられない。メーカー修理には出されていない模様。内部に入っていたテープは、富士フイルム製。富士フイルムがベータのテープを止めたのはもう10年以上前。コードから判断し、製造は昭和62年。

この辺から判断して、前オーナーはこのデッキを発売直後に購入したと仮定。当時の場合ソニーはまだ「ベータ」を主張し、東芝、サンヨー、NEC等がVHSに浮気して「独り身」になっても、ベータプロやEDベータを発表し、どちらかというとマニア向けに売り込んでいた。で、この初代オーナーも、ベータ、の可能性を信じて購入したのだろう。
数年後、突然カセットが取り出せなくなり、今更ベータのデッキを治すくらいならVHSにしよう、とでも思ったのかも知れない。そのまま約10年以上お蔵入りしていたのが、最近になってハードオフに入ったのだろうか。


カセコンについては、まだ部品が出れば良いのだが。まぁ絶望的か。そういえば、ハードオフに「再生できるが大変汚い」という、2,000円のハイバンドベータデッキがあったが。カセコン買うつもりで買ってこようかな。