アルバイトは見た!

家政婦は見た!」を意識した件名。真実を元従業員が語ってみる。


えー、こういう記事、書いちゃっていいんでしょうか。まぁ、お客様にはぜひお話ししておきたいので。まぁ、消費者主権、ということで、告発させていただきましょう。



まず、商品について。
入ってくる段階でも、収穫からは相当に時間が経っており、鮮度はとても悪かったです。キャベツの場合、1ケースに入っている8個のうち、店頭に出せるのはたった2個、ということもあった。それはもう盛大に腐っていて。

何か、他の系列店で売れなかった商品を循環させているとか、耳にしたことが。


で、腐った奴、捨てないんですよ。何するかっていうと、腐った部分を切って、カット品として売るってわけ。どうせ外を剥いてラップに包んじゃえば、そういう品物には見えないでしょ。




他にも、グレープフルーツなど、鮮度が劣化してバラで売れなくなった商品は、カットして売ってた。結構高い値段で。で、そのカット、切ってから一日ほど冷蔵庫に保管してから売り場に出していたから、売り場に出ている段階では新鮮なわけがない。一日中に売り払えなければ、半額。



まぁ、パックに入れちゃえば悪くなった部分も見えにくいね。傷を隠すよう、パックに入れて店頭に。
一度、大量にカビの生えたブドウが来たんだけど、カビをティッシュ拭いたら、そのまま店頭に出してた。




こういうこと、日常茶飯事。





あと、産地。まぁ、偽装みたいなことはしてないけど、ポップの表示と違うことは日常茶飯事。例えば、千葉県産、って表示があったのに茨城県産だったりとか。でも、日本国内の地名があるものは大体が国内産だ。




ついでに、あの店には自家漬け、が売りの漬け物があった。事実、パートさん達が漬けてた。だけど、その漬け物の容器、ゴミの冷蔵庫に保管してたわけで。ゴミが腐らないように、ってことで、ゴミも冷蔵庫があるんだけど、そこに商品も入れてあった、ってわけ。ゴミも、お客様の口に入る商品も、同じ場所で保管してるという事実。


また、従業員の手洗いも全然してなくて、手洗い石けんと消毒用アルコール、ペーパータオルは全然減ってなかった。




パートさん達も愚痴ってたよ。「私がお客だったら絶対買わないもん」とか「こんなの、他のお店じゃ出してないよ」「私達だってこんな商品は出しなくない」とか。でも、チーフの指示だから仕方がない。





映画「スーパーの女」と同じようなことが実際に行われていたわけで。




実際の所、こういうやり方をしないと利益は出ないのかも知れない。だけど、あまりにやり方が汚くて、自分として、情けなくなってきたんだよね。お客様にも申し訳ないし。
ここ1ヶ月の間、一番嬉しかったのは、お客様に喜んでいただけたときの笑顔だった。そのたび、こちらもつい笑みがこぼれたし、生きがい、そして働き甲斐が感じられた。でも、あのやり方には堪えられなくなった次第。

競合の他店も、こういうことはやっているかも知れない。というか、やってない所の方が珍しく、あそこの店はむしろクリーンなのかも知れない。でも、個人的には納得できなかった。



内部の事情を知らないお客様は喜んで買っていくけど、内部を少しでも知ってしまえば、売り場に並んでいる「ゴミ」に金を出す気にはなれない。これがここ1ヶ月間の教訓だ。



もうすぐ期末テストだし、自分的に、少し休息の時間を取るつもりだが、来月くらいから、あそこの店が一番ライバル視していた競合他店でバイトしてみようかと思案中だったりする。まぁ、同じようなことはしてるだろうけどね。スーパーを信用しちゃいかんよ。


母親にこれを全部言ったら、驚いてた。




もし自分が青果のお店を開く、ってことだったら、農家と直接契約して、収穫したての新鮮な野菜を仕入れて、底値で、お客様と対面販売するような形態のお店にしたいと思った。使用農薬などの詳細も当然明記して。もちろん、カット商品なんて扱わず、全て、泥付き、葉付きのまま、売る。


素朴だけど、こういうお店、素敵だと思う。