家を片づけていると

こんなものが出てきました。

見やすいようにデカめに載せました。重いかも知れません。

日産のチェリーです。これは宣伝広告なんですが、1970年のミュージカル「ラ・マンチャの男」のパンフの裏に掲載されていました。
どうやら、うちの母が当時見たミュージカルだそうです。
他にも同じ頃のミュージカルのパンフがたくさん出てきました。裏の広告は同じくチェリーの他、初代ローレル、B110サニーエクセレント、510ブルーバード、610ブルーバードU、230セドリックなど出てきましたので、後日掲載します。

このチェリーの広告の文章を下に書いてみます。改行もそのまま再現してみたり。
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超えてる新車<情報管理シリーズ>


新しいカーデザインの波
期待を超えてるチェリー



チェリーはゆったりと楽しめるクルマです。
乗るというより着るフィーリングをめざし、
おとな5人がじゅうぶんにくつろげる、広い
スペースをとった、比例革新のプロポーション
人間を大切にする新しい時代のデザインです。
美しい曲面は、風の抵抗をムリなくかわし、
高速でも理想のフォルム。風がみがきあげた
まろやかな、安全性の高いスタイルなのです。



そして、乗っている人を十分魅惑的にみせる
サイドウィンドウの“アイライン”。躍動感
あふれる“ネオ・ファーストバック”。だれが
乗っても、みごとにフィットし、どこを走っても
ぴったりと似合う、不思議な個性のチェリー。
のべ440万キロ・地球110周分の覆面走行で
すばらしい高性能と、万全の安全対策も実証済。
ご期待ください。チェリーはこの秋に発売です。

超えてるクルマ ニッサン チェリー
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文面にも時代を感じます。チェリーというとクーペのX-1Rばかりが雑誌などに出ているので、このセダンは結構レアなんじゃないでしょうか。「この秋に発売」ということはディザー広告ですが、当時、日産はこのチェリーに相当力を入れていたのでしょう。内容的には旧愛知機械・プリンス系で、日産自動車本体はあまり関与していないはずですが、わざわざこの車のために「チェリー販売会社」を作ったわけですから。ひょっとして、旧愛知機械系のコニー販売会社をそのまま「チェリー店」に変えただけでしょうか?私も存じません。

この後、チェリーには「F-II」というサブネームが付いて大型化し、名前の問題(Cherry Boy=童貞)もあって「パルサー」に改名後、平成12年まで続きました。
日本では名目上「ブルーバードシルフィ」が後継ということになっていますが、欧州のほうではシルフィのハッチバック「アルメーラ」が売られています。パルサーの現役当時の輸出名は「アルメーラ」でしたから・・・